アオウミガメの繁殖期
本日の小笠原は雨です。
あっという間に3月の半ばが過ぎていきます。
小笠原は春の気配が感じられる時期になってきました。
海ではザトウクジラの数が少しずつ減ってきています。
また、それと同時にアオウミガメが水面を浮いている事が多くなってきました。
この時期は繁殖の時期なので大人の個体が何百キロと離れた場所から小笠原に帰って来てくれます。
先日はハートロックの前で交尾亀を発見しました。
近づくと大体潜って行くのですが、この個体はあんまり気にせずにぷかぷかと浮いてくれていました。
ゲストの皆様もゆっくりと観察ができてよかったですね。
上が雄で下が雌。
雄は雌の甲羅を掴んで外れないように爪が伸びていきます。
交尾が終わると産卵の時期になっていきます。
5月頃から8月頃にかけて小笠原の海岸ではウミガメの産卵を見ることができるかもしれません。
そしてその頃にはザトウクジラは北の海域へ向かって行き、今シーズンのザトウクジラの時期は終わりを告げます。
こうやって小笠原の季節の移ろいは海の生き物でも教えてくれます。
さて、まだまだ3月です。
ザトウクジラのシーズンは終わっておりません。
今シーズンの終盤戦はこれから始まるのです。
これから来られる方々はザトウクジラやウミガメに注目してくださいね。
巡る命の瞬間をお見逃しなく!