「ナイト&スターツアーの脇役はきらりと光る」
天候が不安定なこの頃、雨も多く、ナイト&スターツアーでは星空と出会えるか心配な時期にもなります。
季節の変わり目の時期、雨が多くなるのがこの島です。
今年は夏から10月にかけて中々雨が降らなかったので、森にとっては恵みの雨とも言えると思います。
さて、そんな湿気が多いこの時期の楽しみは、夜、怪しげに光るキノコ、「グリーンぺぺ」。
正式には「夜光茸」と言います。
前の便でも綺麗なグリーンぺぺと出会えたので、昨晩、一人で島の中を探しに行ってきました。
雨がしとしと降る夜でしたが、とても綺麗なグリーンぺぺと出会えました。
撮った写真をお見せいたします。
中々こんな数も大きさも見る事ができません。
見つけた時はとても嬉しかったです。



グリーンぺぺは約3日間しか光らないと言われています。
初日が一番明るく、徐々に形も変わり、暗くなっていきます。
暗闇の中で光ることで小さな虫が寄ってきて、キノコを食べていきます。
その間に虫がキノコの胞子を身体につけ、胞子を周りに広げてもらう目的があるんじゃないかと言われています。
下記に写真では、傘の部分に小さなワラジ虫が集まっているのがわかります。


黒い点々は、虫たちだったことがわかりますね。
ライトがあり、なしの写真をもう1枚お見せします。
明るい場所で見ると、白く小さな姿です。
初日の明るい状態では、傘の部分は粘膜で覆われています。


また、グリーンペペは朽ち木に生えていきます。
キノコの姿になる前の菌糸が入っている状態でも状況が整うと発光します。


これはこれで、木がぼやっと光るので綺麗です。
個人的はこれも大好きです。
とても明るく朽ち木が光っていると、ライトセーバーみたいです(笑)
また、光るキノコは世の中には沢山あります。
小笠原でも夜光茸を含め数種類あるのですが、もう1つも紹介します。
小さなキノコで群生するのが特徴な「スズメダケ」。
微発光なので、よくみないとわからない時もありますが、グリーンぺぺより長い時期発光します。
今回はカメラの設定を変えて感度を良くして撮っています。


こんな風に、夜、暗闇の中で、神秘的に光るキノコたちが小笠原にはあります。
気温が下がってくるこの時期。
そろそろ、グリーンぺぺも出会えなくなりますが、もう少しだけナイト&スターツアーでも探しに行きたいと思っています。
これから来られる皆様は、お楽しみに!