小笠原のザトウクジラはすごい
今年も11月2日に小笠原ではザトウクジラの初目撃情報がありました。
例年、11月頃目撃があり、その後、少し空いてからコンスタントにザトウクジラが見られることになります。
時期は12月から5月前半頃と言われていますが、やはりピークは1月後半から3月です。
この時期になるとどこの展望地からでもきっとクジラを確認できると思います。
それくらい小笠原ではザトウクジラの来遊があります。
僕も初目撃情報があってから、ドキドキしながら海を眺めています。
繁殖海域と言われている小笠原諸島で、出産、子育て、そしてパートナー探しをします。
どの行動や個体と出会えるかも楽しみのポイントです。
さて、今回は昨シーズンの事を少し書こうと思います。
昨シーズンの印象はやはりアクションが多い個体とよく出会ったと思います。
ブリーチやテイルスラップなども何度も見ることができました。
大きな身体から繰り出すアクションは絶対に記憶に残る瞬間となります。
写真のテイルスラップをする個体ですが、これでまだ小さい個体になります。
恐らく生まれて1年くらい経った個体だと思います。
それでも7,8メートルはあると思います。
何度もテイルスラップをしていました。
遊んでいるのかな、近づいても止まらず、10回以上叩いていました。
大人の個体になるとテイルも大きく、またテイルから胴体にかけても太く、筋肉もりもりのような印象をもちます。
その大きなテイルを水面に叩くと飛沫が飛び、また大きな音が響きます。
ペックスラップ、胸鰭を叩く動作の事を言いますが、この写真の場合は叩くと言うか横向きに回転しながらぐるぐると泳いでいるようでした。
ザトウクジラは翼を持っているようなクジラとも言われています。
この大きな胸鰭もこのクジラの特徴になります。
そしてこのブリーチング。
色々な身体の向きで飛びますが、やはり弧を描く飛び方はホエールウォッチングの一番のハイライトになります。
これが見れたら、ガッツポーズしてくださいね。
さて、次のページでは今年の展望や楽しみを書こうと思います。
それでは、この冬のホエールウォッチングもお楽しみに。