「ご家族様と挑戦した日々」
(書く事をご家族様の許可を頂いて書かせて頂いております)
10月初頭、一つのメールを頂きました。
内容は家族3人で小笠原旅行に行きたいのですが、知的障害を伴う自閉症の子供がいます。
障害を持った子供でも参加できるプランはありますか?
と言う内容でした。
僕は障害者の方も小笠原旅行を楽しんでもらいたいと考えています。
ただ、障害者と一括りに言っても一人一人違いますよね。
その方に合わせたツアーができるかが大事になって来ます。
今回は何度もお母さんとやりとりをしました。
その中で当初は海のボートツアーなんて難しいと考えられていました。
何度もやりとりしながら最終的にご家族様を海ツアーへ案内する事が出来ました。
振り返ってみて良かった点は、お母さんの慎重さと柔軟性だと思います。
来島する予定を僕の空いている予定に合わせてくれた事。
そうする事によって貸切対応などお客様に合わせたツアーが出来ました。
また息子様の様子を動画に撮って送ってくれたりと僕がイメージしやすい様にしてくれました。
お母さんの方も慎重に丁寧に進めて頂けたので、僕もこれだったら出来るかもと提案する事が出来ました。
また、心配な海ツアーは島に着いてお会いしてから息子様の様子、天気や海況も含め最終判断にしましょうと言う提案も柔軟に受け止めてくれました。
こうしたい!と言う思いよりも、その場で楽しめる事に重きを置いてくれたのが良かったと思います。
そして僕にはもう1つの目標がありました。
「家族みんなが楽しんでもらいたい」
障害を持つ方だけではなく、ご家族皆様が小笠原を楽しんでもらいたい。
障害を持つ息子様だけではなく、娘様、お母さんも楽しんで貰えたらと考えていました。
ですので、娘様がやりたい事も入れてあげたかった。
娘様の目的を聞くと星空と生き物でした。
しかし、天気は下り坂。
生憎初日、2日目と雨と曇り空です。
最後の夜、夕方まで曇っていましたが、一か八かで山の上へ星空を見に行ってみる事にしました。
すると満天の星空が広がり、水平線に沈む月が雲を照らし輝いていました。

きっと願いが通じたんだと思います。
そして挑戦した海ツアーではイルカにも出会い、海で初めて泳ぐ娘様も沢山の魚達を見る事が出来ました。
心の中で僕は自然に感謝してました。
こんな素敵な風景と出会えたのもきっと素敵なこの家族の持っている運だと思います。
そして、満天の星空の様に最後まで願い、諦めない思いが届いたんだと思います。
家族みんなで挑戦してくれた小笠原旅行。
ドラマが一杯ありましたね。
親と子のまた一つ思い出が出来たと思います。
そして僕も色々考えさせられて日々でした。
必ず安全にそして喜んでもらいたいと思いながらどこまで出来るかなと考えた日々でした。
僕自身も成長させてくれたと思っております。
ツアーご参加ありがとうございます。
またみんなの笑顔に会いたいと思っています!
そして、障害を持つ方々も小笠原旅行が出来る様になれば良いなと思っております。
それぞれ出来る事はあると思いますが、迷われているのであればご相談下さい。
一緒に考えてツアーを作って行きましょう。
繁忙期などは貸切対応が出来ない場合がございますのでお早めにご連絡頂ければ幸いです。
それでは今回は少し長くなりましたが、旅行は一期一会。
素敵なご家族様にお会いできた事に感謝致します。
