「青いパパイアの香り」

監督 トライ・アン・ユン
大好きな監督の一人です。
少女が大人になっていく姿を優しく描いている作品です。
この映画が小笠原を感じる所は音と光。
光の使い方がとても上手い監督ですが、その光が小笠原の森に入った時に感じる雰囲気と似ています。
どちらも印象的で美しい。
またこの映画を見ると、映像なのに手触りや臭いを感じます。
よく上手い監督は映画で味や臭いを出す事ができると言いますが、この監督も映像から湧き出てきますね。
そしてもう一つ、音。
自然が作り出す音はどの場所も違うはず。
僕が旅をしている時、出会った方で旅行先の音を集めている人がいました。
素敵ですよね。
この映画が教えてくれる音の魅力を、場所は違う小笠原の森でもいつか感じて欲しいと思います。