「ブンミおじさんの森」

アピチャーポン・ウィラーセータクン監督
この映画を知った時、僕はまずタイの映画がカンヌを取ったの?と驚いたのを覚えています。
そして観た後、この作品の奥深さに出会えた事を幸せに思い、パルムドールを取った事を嬉しく思いました。
映画は死期が近くブンミおじさんがどのように死に向かって行くかを優しく描いた作品です。
人間も本来動物であり、自然と共の暮らしていた生き物です。
文明が発達した現在では自然の中で暮らす事が珍しく、自然と繋がっている感覚は日常ではえれない事だと思います。
この映画の中では仏教思想をベースに生き物全てが繋がり廻っている事を描き、死を恐れず受けいれていく事を伝えてくれます。
小笠原で自然を感じながら、どこかで先祖と繋がる感覚と出会える事ができるのでしょうか?
(ここではもっと広い意味での先祖)
僕はこの映画で描く死生観はとても合うのですが、皆様はどうでしょうか?
まだまだそんな先祖と繋がる感覚など持ち合わせていませんが、自然が作り出す神秘的な場面はあります。