小笠原でのスノーケルする際の基礎知識!

スノーケリングは、小笠原でできるマリンアクティビティの中でも人気があります。
しかし、仲間と楽しくスノーケリングを行うには、押さえておくとためになるポイントがいくつかあります。
ここでは、スノーケリングの基礎知識についてお届けします。
是非、スノーケリングをする際の参考に役立ててくださいね。

スノーケーリングテクニックその①

<初心者は覚えたい、スノーケルクリア>

初心者の方が不安になるところと言えば、まずは呼吸ですよね。
スノーケリングで慌ててしまう事の一つに、スノーケル内に水が浸入してしまった際の対処が挙げられます。
息を吸うつもりだったのに誤って水を飲み、水中でパニックを起こしてしまうこともあります。
なので、今まで以上にスノーケリングを快適に楽しむためにも、スノーケルクリアのテクニックは欠かせないスキルのひとつとなっています。

スノーケルクリアと言うテクニックは、筒の中に入ってしまった水を吹き出すテクニックです。
スノーケリング初心者の方にとっては、直ぐにこのテクニックをマスターすることができないこともあります。
なので、スノーケルクリアを行う際にいくつかのポイントを押さえることで早くスキルを身に付けられます。

<スノーケルクリアを身に付けるポイント>

マウスピースの装着方法は、口は「あ」の形でマウスピースを入れます。
そして、「い」の形でマウスピースを軽く噛みます。
さらに、「う」の形で口を閉じて、両唇でしっかりとマウスピースを押さえ込むようにします。
また練習法に関しては、海の足の着く浅瀬の所で、スノーケルで呼吸場所に水を貯める状態を作りましょう。
そして、水が入った状態で、マウスピースを口に咥えて思い切り息を吹きます。
そうすることで水を飛ばすことができるのですが、練習では泳がずに水中で立った状態で行うようにしてくださいね。
大体、大人ですと何度か練習するとできるようになります。
最終的に一度で水を出せるようにし、それをマスターしたら水中で泳ぎながら1回で排出することができるようにしていきましょう。

<安全に潜る為に大事なマスククリア>

スノーケルでは、マスクによって水やゴミなどの侵入を防いています。
しかし、誰かのフィンで蹴飛ばされたり人と衝突したり、意図なく接触してしまった際にマスク中に水が侵入してしまうことがあります。
自分が立てる状態であればその場で対処ができますが、もしも、水中で生じた場合には、方法に困りますよね。
そんな時にマウスクリアが役立ちます。

<マスククリアを身に付けるポイント>

自分が立てる場所で練習する場合には、装着のコツとしては、水がこぼれないようにすることです。
そして、鼻から息を出す際には、フレーム上部を押さえながら行いましょう。
そうすることによって、スノーケルの中に入った水を排出することできます。
また、水中で行う場合には、はじめに息を吸って止めながら水を入れ、マスクフレーム上部を押さえ、水を排出する際は鼻から息を吐き出します。
慣れるまではゆっくりと慌てず行ってください。

<スノーケリングに慣れるポーズの種類とは?>

海の中では身体が浮きます、この浮力を楽しもう!

スノーケリングでは、初めに水に慣れていけるような遊びをするのがおすすめです。
例えば、海でプカプカ浮いて水に触れることを楽しむことも一つです。

実に色々な種類のポーズがあるので、場面に応じて活用できるポーズを使ってスノーケリングを快適に楽しむことができます。
浮き方や泳ぎ方にもバリエーションがあるので、いろいろ試してみましょう。
まずは足の着く所からはじめてください。
きっとこの浮力が気持ち良くなってくるはずです。

ここでは泳ぎ方に分かりやすい呼び名をつけてみました。
ぜひ、真似してみてください(笑)

⚫プランクトンをイメージしたポーズ

プランクトンポーズは、体を水に浮かせて丸い姿勢を取り膝を抱え、まるで自分がプランクトンになったようにポーズします。
一番初めに行う際には手足を使用せず、浮いたり沈んだりする感覚を体験します。
子供の頃、プールでやったことがある人もいると思います。
体育座りのような姿勢で浮いてみる、なんだか自分が少し滑稽に思えてる間はまだまだ童心に帰っていませんよ(笑)
浮力を掴んで来るとコロコロ転がるようなこともなくなり、バランスが取れるようになってきます。

⚫クラゲをイメージしたポーズ

このポーズは、体の手足を広げて伸ばし、まるで柔らかいクラゲになったつもりで水中を浮きます。
手足に力が入ったままの状態だと、体が沈んでしまうので、脱力した状態を意識して行うのがポーズのポイントです。
「大の字」のポーズとも言ったりします。
海が怖い方は最初にこのポーズをとることをおすすめします。
力が入っているのかがよくわかります。
海の中の動きは
「力を抜くこと、ゆっくり動くこと」

これができれば、大丈夫!

⚫ラッコ立ちをイメージしたポーズ

このポーズは、ラッコが背泳ぎをしているイメージで、水面に体を仰向けに回転させましょう。
仰向け状態で体が浮かせて、膝を曲げ、腰を引き、かかとから真っすぐ着地するポーズです。
このポーズまでできると、スノーケリングをする際にも、水の浮き沈み、水面移動、1人着地の感覚などを掴むことができます。
意識する身体のポイントは頭、腰、足が大切です。

スノーケーリングテクニックその②

<エントリー・エキジットの基本>

「波打ち際を見極める」

事前に波の特徴を観察しておき、波の影響が少ないポイントを探しておくことが大切です。
その理由は、波打ち際でスノーケリングのエントリーとエキジットの動作を行うからです。
また安全な場所を確保するためにも、波打ち際の見極めは大切です。

・エントリー(入水方法)
◆砂浜や磯場合は横歩きまたは後ろ歩きで一歩づつゆっくり進みます。
◆足場が悪かったり、波がある場合にはバディ同士支えあってエントリーをしましょう。

・エキジット(出水方法)
◆穏やかな海況であれば、泳げる水深まで進み、立って後ろ向きになりエキジットします。
◆波がある場合は波とタイミングを合わし、波に乗り一気に泳ぎ、素早く立ち上がりエキジットします。

<天候、海況、潮、波の高さ、そして水温を調べて泳ごう>

波打ち際を見極める大切さと同時にこれから泳ぐ時に天候、海況、潮、波の高さ、そして水温などはあらかじめ調べて行くと、快適かつ安全にスノーケリングが楽しめます。

◆波
波は風によって起こります。
地球全体の風が、例えば高気圧や低気圧により風が生まれ、その風に作用して波は起きます。
スノーケリングを実施する前には波を観察する事は非常に大切で、数回に一回は大きい波が起きたり、潮の干満により打ち波や引き波の強さが変わることを確認してください。
実際に行う時は、波の変化に充分注意をしましょう。

事例
・泳いでいる最中に風が吹き波が高くなり、呼吸がしずらくなった。
・波が高くなり、エキジットに苦労した。

◆潮の干満
海では1日に約2回の割合で、潮の干満が繰り返されます。
潮の干満とは潮が満ちた満潮、潮が引いた干潮をいいます。
潮の干満は、宇宙的な規模により起こります。
理由としては、太陽と月と地球の引力作用により発生するからです。
満潮に近づけば打ち波が強くなり、干潮に近づけば引き潮が強くなります。
また潮の干満により潮流も生まれてきます。

事例
・波打ち際に置いていた荷物が潮が高くなり流されてしまった。
・潮の流れが強く戻るのが大変だった。


◆水温
水は温まりにくく、冷めにくいと言われています。
その理由として、水は空気に比べ800倍に密度を持っているからです。
また、空気よりも25倍も素早く熱を奪う力(熱伝導)があり空気と水は同じ温度であっても全く違った感じがします。
私達の体温は、陸上では体表から衣服を伝わった空気中へと放出されています。
気温が低い時に重ね着するのは、衣服の間に空気を閉じ込め、自らの体温で暖めた空気を外に逃さないようにして温度を保つためなのです。
例えば、気温と水温で同じ30度の場合、気温30度は寒いどころかますます暑く感じますが、水温30度では時間経過と共に寒さを感じてしまいます。
これは約36度といわれる人間の体温が水温よりも高いためにどんどん水に熱を奪われるからなのです。
スノーケリングを行う時には、体を冷やさないように心がけてください。
泳ぐ場所の水温の確認や入水している時間などを考えて安全に泳いでください。

事例

・最初は良かったが、途中から身体が冷えてきて、動きが鈍くなった。
・身体が冷たくなっていき、海の中に集中できなくなってきた。

<転倒の危険回避>

スノーケリングでは、スノーケルの装備を着用した状態で動作を行います。
なので、転倒防止の危険性に関しては、細心の注意を払う必要があります。
小笠原の海岸は足場が不安定な場所が多々あります。
岩場や水で足が滑りやすいので、気を付けて行動することが大切です。
水中でしっかり足場を探ること。
足にフィンを付けると重心をつま先にかけられなくなくなります。
なので、移動をする際にはすり足で進んでいきます。
この時に、自分の体が波にさらわれてしまわないように、足を出すタイミングは注意することが大切です。
フィンを履いて動く時は、

「横歩き、後ろ歩きが基本」

<波の力を上手く活用する>

水の中にいる間と言うのは、自分が進みたいと思う進行方向に向かい、波の力を上手く活用すると余分な動作を抑えることができます。
また、波の方向が逆の時には、岩などに一旦掴まって静止しながら様子を見て進むことが大切です。

<エントリーの手順について>

まずは、準備作業を行うことがポイントです。
しっかりと波打ち際の状況を観察して、波が強くないポイントを選ぶことが大切です。
そして、スノーケリングの装具を装着しフィンを履きましょう。
その後、しっかりスノーケリングをするバディ同士で装着が正しいかチェックしあいます。
これで問題がなければ準備完了です。
エントリーの動作についてですが、バディがいればさらによいと思います。
バディ同士が対面になって、お互いの両肩に手を添えながら進んでいきます。
その際に、しっかり波の様子や岩の確認を互いに行い、すり足で沖へ移動します。
そした、膝上位の深さになった所でバディの手を離して、波のタイミングを見ながら泳いでいきましょう。

耳抜き~潜る際のテクニックについて

<耳の鼓膜と耳抜きの関係>

耳の構造というのは、鼓膜で外耳と内耳に分かれており、内耳には耳管といって空気が出入りする管があります。
内耳の管内は、粘膜質の壁になっており、外から鼓膜に圧力がかかることで内耳に圧力がかかります。
その際に、耳抜きのテクニッが身についていると、耳抜きで内耳の圧迫を解消することに役立ちます。

<耳抜きをする方法>

対照方法は耳に圧迫感を感じたらマスクの上から鼻をつまみ、鼻をかむ要領で空気を耳に送りこみます。
この時、口から空気を吐かないようにしましょう。
これより鼻をつまんで送った空気は、耳管(花と耳をつなぐ管)を通して内耳に送り込まれた空気圧により内耳と外耳の圧力差をなくし、水圧により押さえられていた鼓膜の圧迫感を取り除けるわけです。
この方法を「耳抜き」と呼びます。
他にも唾を飲んでできるようになる人もいます。
まず最初は鼻をつまむ方法ではじめてみましょう。
また、体調不良や寝不足、二日酔いは耳抜きをしずらくさせますのでスノーケリングを行う前日はきっちりと体調を整えるようにして下さい。

<耳抜きするタイミング>

スノーケリング中に、1mほど潜ると耳に圧迫感を感じることがあります。
圧迫感を感じたタイミング、もしくは少し早めに耳抜きをすることをおすすめします。
水面上ではちゃんと耳抜きすることができるのに、潜水中になるとそれができない場合、耳抜きのタイミングに問題があります。
水深が高くなれば水圧も強くかかってくるので、そのぶん耳抜きも難しくなってきます。
また、耳管の通りが悪いにも関わらず耳抜きを無理に行うと、鼻血が出ることもあるので注意が必要です。
これは、不自然に頭骨内の空洞に圧力がかかることで生じるので、負担が大きくかかっている耳抜きを行っているサインで危険です。
なので、耳抜きがうまくできない時には、潜水を避けることも判断として大事なことです。

<フィンワークについて>

スノーケリングの基本泳法

フィンの基本形と言うのは、バタ足・フラッターキックの泳法です。
この泳法を活用することで、水中を長距離泳ぐ際も楽に泳ぐことができ、習熟度が高まると泳ぐ早さも出ます。
フィンではじめて泳ぐ時はフォームには胸を張る姿勢で視線は進行方向を向きましょう。
手は横か腰のところで後ろに組みます。
足を大きく太ももから使い、ゆっくり大きく動かしてください。
フィン上達のポイントには、力まない、水面に体を預ける、息切れしない速さで進む、これらのことに身をつけることが大事です。
ここでも
「力を抜くこと、ゆっくり動くこと」が大切です。

<フィンを装着する良さ>


しっかりフィンで水を捉えることで、全身で水の抵抗を感じることができます。
フィン装着初心者の方は、安全に練習できる足の着く場所での練習が大切です。
水を捉える感覚を体感することや、フィンを有効活用する為の正しいフォームなど、いろいろ練習で身につけることがポイントです。
スノーケリングを行う際に、自分で意識するのはもちろん、バディと上半身・下半身それぞれのフォームを確認しあうこともおすすめです。
フィンを使った泳ぎは、練習するごとにどんどん安定していきます。
そして、小笠原ではドルフィンスイムをしたい方も多いと思います。
ドルフィンスイムではフィンワークが非常に役立ちます。

<悪いフォームのポイント・修正>

全身が力んでしまっていると、体と言うのは固くなってしまいます。
基本的にフィンは、体を柔軟に使いながらって泳ぐ道具です。
力を抜いて柔らかく体を使って泳ぐことが大切で、体が硬いとフィンを上手く活用ができないのです。
また、フィンで水を掴めない状態も要因に挙げられるので、フィンを動かし前進しない場合は、水を捕らえられるようなることが大事になります。
しっかり水を蹴っているか、もしくは海面を叩いているだけなのかなど、自分では分からない場合はバディやインストラクターの方にみてもらいましょう。

<ヘッドファーストダイブについて>

フィンで前進することができれば、次は潜水のステップです。
ですが、人と言うのは水中では浮きやすくなっているので、簡単にフィンを装着して潜ることはできません。
そこで、ヘッドファーストダイブのテクニックを身につけると、より快適にフィンを楽しむことができます。
頭から先に潜ると言う意味があり、動物のペンギン・イルカ・クジラなどが使っている方法です。
マリンアクティビティであるスノーケリングで、フィンを使用した際のスタンダートなテクニックになります。

潜水方法
◆水面に力を抜いて水平に浮き、呼吸を整え、大きくひと息吸い込み息を止めます。
◆自分のヘソをみるようにして上体を「く」の字に曲げて上半身を水面に入れる。
◆上体に続き足を跳ね上げるようにして、全身を水面に対して垂直にします。
◆水底に向かって両手を大きくひとかきし、フィンの先端まで水中に入ったらフィンキックをはじめます。
◆この時の目線は自分がいきたい方向をみましょう(目印を作るといいです)
◆圧力差によって耳に圧迫感を感じるようであれば耳抜きをしてください。
◆耳抜きは痛みを感じる前に行うこと、また痛みが取れてない場合は無理をしないようで水面に戻って来てください。

☆この泳ぎができるようになれば、ドルフィンスイムがもっと楽しくなりますよ!

小笠原スノーケルでリラクゼーション効果!?

人間と言うのは海と触れ合うことによって、リラクゼーション効果があると言われています。
感覚的に癒しを感じている方は多いと思いますが、実際にも、科学的側面でも証明されていることを知っていますか?
では、どんなリラクゼーション効果があるのか見ていきましょう。

・視覚的な癒し効果

海には、視覚的な癒し効果があります。真っ青な空に、真っ青な海、海には自然界の青が存在し、この青には心身の興奮を鎮める効果や、感情を抑える効果があると言われています。なので、気分転換に海に行くのもおすすめなのです。

・音による癒し効果

海にいくと、寄せては返す波の音が聞こえますよね。この波の音って心地良いですよね。
この音にも、実は癒し効果が隠されています。自然界には、「1/fゆらぎ」と言われているゆらぎがあることを知っていますか?この音を聞くと脳から落ち着いた状態時に出るa波が出て、ストレス解消に繋がります。

・体が自然と丈夫になる

水中では、立っているだけでも水圧を受け、全身の筋肉が使われます。また、また水圧には全身血液循環を良くする作用もあり、とくに水深の深い足元には大きな水圧がかかります。水圧がポンプの役割となって、足血液を心臓に送り返す働きが活発になるので、心臓機能も向上します。

・海のレジャー&マリンスポーツ

海の成分と言うのは、人間の体内成分によく似ていることを知っていますか?
豊富なミネラルやイオンなどが含まれた海の中に入ると、それらの成分が肌を通じて体内に取り込まれます。
このことによって、体の回復力をアップすることができます。また、様々なアクティビティをはじめ、穏やかな波の動きに合わせて体を漂わせているだけでも、実は体を癒して心もリラックスさせることができます。さらに、海で体を動かすことで、ストレス解消や気分転換になり、海の青さに癒されて、漂うマイナスイオンを吸い込み、楽しく遊ぶ、これは海で過ごす大きな醍醐味です。

まとめ

ここでは、スノーケリングの基礎知識を色々お伝えしてきましたが、いかがでしたか?
小笠原でのスノーケリングは、大人から子どもまで色々な人が楽しめるスポーツです。
さらに、疲れた心までも癒しながら、体のバランスも整えてくれる絶好のパワースポットといえます。
皆さんもぜひ、休日には友人や家族と思い切って海へ出かけ、小笠原の海でスノーケリングしてみませんか?
海の魅力をたくさん感じることができますよ。
そして、もししっかりとスノーケルを身につけたいと思う方はスノーケルレッスンを行っております。
ぜひ、小笠原のボニンブルーの海でスノーケルを覚えてみませんか?

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