
今日は本の話を少し。
去年、お客様とお話の中でこの本が出てきました。
不覚にも小笠原についてのこの本をまだ読んでいなかった僕は急いでお客様が来島される前に読ませて頂きました。
著者は宇佐美 まことさんでフィクションです。
フィクションですが、小笠原の事をよく調べてお書きになってるのが分かります。
住んでいる僕にも情景が浮かぶ文はとても心地よくすらすらと読めてしまいます。
特に僕が好きだったのが、江戸時代に漂流した人がどんな島の生活をし、心持ちが変わっていったか。
やはり僕は最近1830年からの入植者の時代から日本の領土になっていく時代がとても興味があります。
その時代を丁寧に描いてくれています。
あまりお話するとネタバレになってしまいますので、書きづらいのですが。
過去と現代が作る3つの話が小笠原を通して描かれいる小説です。
この島の小説がもっと沢山あって欲しいなと思います。
自然だけではなく小笠原の歴史もとても面白いものが沢山あります。
そしてその時代にはいくつものドラマがある。
人が生きた分だけドラマがあり、記録にも残らず埋もれていく。
昔の人から言い伝わるお話を聞いたりして想像する喜びもその土地の魅力だと思います。
残らなかったドラマを再構築するのもやはり人間のもつ想像力が大切なんだと思うのです。
僕も沢山のお話を聞いてまた皆様へお伝え出来れば良いなと思います。
そして、この島の風景を見ながら過去や未来を想像して貰えれば嬉しいです。
ぜひ、この本を読んで小笠原に来てみて下さい。
きっと、より感動すると思います。
最後に紹介して頂いたお客様に感謝を申し上げたいと思います。
また、皆様も良い本があればご紹介して下さいね。
読みたい本が溜まって行くばかりですが、ここで感想を書きたいと思います。