生きている限り
今日の小笠原は風が強くたまに雨が降る天気。
野外での仕事も中々出来ませんので、こんな日は読みたい本を読んでいます。
また、面白い本なども紹介したいと思いますが、今日はこの植物を。
「ハスノハギリ」
海岸林の中で代表的な植物で、桐のように柔らかいので昔はカヌーなどに使用していた木です。
種は海流散布で遠くの島に渡って行きます。
ですので、小笠原だけという植物ではないですが、昔の人は船の材や大きな葉でスリッパなど作ったりと利用していました。
そんな植物も今ではあまり人々は利用せず、海岸で大きくなるばかり。
他の植物達と競い合いながら成長します。

このように木の根っこ近くからも若葉が出てきます。
一斉に出てくるところを見ると上の方で光をもらえるスペースが出来たのかもしれませんね。
小港海岸などではこの大きなハスノハギリが見られますので、良ければ行ってみて下さい。
特の去年の台風で海岸林は枝や葉を落としたものが多く頑張って再生中です。
大きな巨木が立ち並ぶ中、こんな可愛い若葉も見る事が出来ます。