小笠原の固有種のセミ
昆虫がみたい!と島に遊びに来るお客様もいると思います。
固有種の昆虫が生息している小笠原ですが、ここ父島では人が持ち込んだ捕食者のグリーンアノールが沢山の昆虫を食べていますので、数が少なくなった種や絶滅した種などもいます。
その中でまだ比較的ツアー中に出会える昆虫の一つ「オガサワラゼミ」をご紹介。

このオガサワラゼミは南西諸島(沖縄の島々)のクロイワツクツクと鳴き声や姿もそっくりなので、明治以降人が入植して植物などを持ち込んだ際に土に入っていたのでは?と考えられていましたが、江戸時代の書物の中でも蝉の鳴き声が沢山するなどと記述があった事から遺伝子解析すると140万年以上前に分化していた事がわかりました。
時期は9月ごろから鳴き始め、遅いと年越しまで鳴いていますので、冬に蝉の鳴き声?と不思議がる方もいます。
そんなセミも海洋島で生息しているのは珍しく、ハワイやガラパゴスなどでは住んでいません。
また、鳴き声だけではなく姿もみる事が出来るチャンスがありますので、ぜひ森の中で鳴き声が聞こえたら探してみて下さい。
それでは小笠原の昆虫もまた紹介していきますね。
